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第41回空気清浄とコンタミネーションコントロール 研究大会にて会長奨励賞を受賞 ~気体中に浮遊する微小な液体や固体の粒子「エアロゾル」の定量的評価に成功~

2025年5月13日

 株式会社朝日工業社(本社:東京都港区 代表取締役社長:髙須 康有)は、公益社団法人日本空気清浄協会が主催する「第41回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会」において会長奨励賞を受賞し、4月22日(火)に開催された同協会第42回研究大会にて表彰式が執り行われました。
 会長奨励賞は、空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会の中で発表された研究の中で、特に優秀と認められた研究を表彰し、今後の更なる活躍を期待するものです。
 今回の受賞は、可視化情報に基づいたエアロゾル※1濃度の定量化により、感染症対策の高度化に寄与したことが評価されたものです。

※1 エアロゾルとは、気体中に浮遊する微小な液体や固体の粒子のことです。ウイルスを含むエアロゾルが空気中に長く漂うことで、空気感染や飛沫感染のリスクが高まるとされています。

表彰式の様子
株式会社朝日工業社 技術研究所 井上克哉 研究員(左)
公益社団法人日本空気清浄協会 藤井修二 会長(中央)
株式会社朝日工業社 技術研究所 生田紀夫 主任研究員(右)

表彰状

  • 受賞論文名
    画像情報を用いたエアロゾル感染対策効果の評価方法検討
  • 受賞者
    株式会社朝日工業社 技術研究所 井上克哉 研究員

    株式会社朝日工業社 技術研究所 中島啓之 主任研究員
    株式会社朝日工業社 技術研究所 生田紀夫 主任研究員
  • 受賞概要
    新型コロナウイルス感染拡大に端を発し、エアロゾル感染対策への関心が高まっています。エアロゾル感染対策の効果を評価する方法として、咳による飛沫を撮影した画像から判断する方法がありますが、目視による定性的な判断になるという課題がありました。そこで画像処理技術を用いることでエアロゾル感染対策効果を定量的に評価する方法を検討しました。結果として、医療施設を想定した実験にて、画像処理技術を用いることで飛沫の到達量や除去速度を定量的に評価することができること、空気清浄機の稼働により効果的に飛沫が除去されていることを確認しました。

撮影画像および解析範囲の一例

  • 今後の予定
    当社の「みえるかラボ」の微粒子・気流可視化計測技術は、肉眼では観察できない風の流れや微粒子の動きを高感度・高速度カメラを用いて「見える化」し、現象に対する理解を深めることを可能にします。今後も室内環境を効果的に「見える化」することで、当社の空調・衛生技術の向上および提案力の向上に寄与したいと考えております。
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 朝日工業社グループは、空気・水・熱に関係する分野において、さまざまな技術やシステムを研究・開発し、提供してまいりました。これからも当社グループは、長年培ってきた空気調和技術を駆使して、必要とされる「快適環境」「最適空間」の創造を続けてまいります。

以上

本件に関するお問い合わせ先
株式会社朝日工業社 広報・IR室
担当:大澤・深瀬
TEL:03-6452-8181 E-mail:koho-t41@asahikogyosha.co.jp

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