朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.308

電解水噴霧によるインテリア脱着臭の低減効果

発表先

空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会

発表者

村上栄造、小峯裕己(千葉工業大学)

内容

アルカリ性電解水、オゾン水を近飽和空気として室内供給する消臭システムを検討した。アルカリ性電解水又は、オゾン水を約0.003ppmの低濃度メチルメルカプタンが漂う試験チャンバに供給した。アルカリ性電解水供給では、塩素酸臭の変調効果により換気を上回る臭気濃度の低減であったが、脱着臭抑制にはさらに高濃度化が必要である。オゾン電解水供給はオゾン臭付加により換気と同等の臭気濃度低減に留まったがCH3SH分解により脱着臭を抑制し臭質改善が図れた。この時のCH3SH分解反応は、CH3SH→CH3OH→HCHO→HCOOHの経路で進むことが示唆された。

発表年月:2019.4