研究論文 No.337
噴流誘引を用いる排気補助装置の導入効果
発表先
室内環境学会学術大会
発表者
村上栄造、河野仁志、小峯裕己(千葉工業大学)
内容
有機溶剤や危険物を取り扱う作業環境では、発生する蒸気をキャノピ-型排気フ-ドで捕捉し屋外へ排出することがあるが、温度差による浮力上昇気流が存在しないと捕捉効果は低い。そこで、排気量の1/15程度の清浄空気を蒸気発生源周囲から上方噴出し、蒸気を誘引して排気フードに導く排気補助装置を開発した。エタノール蒸気を熱上昇気流が生じていない条件で発生させて、ガスセンサで蒸気の拡散挙動を調査した。その結果、排気フードに排気補助装置を併用すると、排気フードの捕捉効果が向上し、周囲への拡散を抑制した。