朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.344

微酸性次亜塩素酸水の脱臭用途への適用可能性

発表先

空気調和・衛生工学会論文集

発表者

水野良典、村上栄造

内容

微酸性次亜塩素酸水の脱臭への適用可能性を調査するため、腐敗臭として知られるメチルメルカプタン及びトリメチルアミンの微酸性次亜塩素酸水による洗浄除去を試みた。洗浄脱臭で従来よく用いられる水道水・塩酸・水酸化ナトリウム・次亜塩素酸ナトリウムなどに対する微酸性次亜塩素酸水の優位性を調査するために洗浄瓶による小スケールのガス除去及び脱臭実験を行い、微酸性次亜塩素酸水がメチルメルカプタンとトリメチルアミンの両方の脱臭に有効であることを確認した。次に、実スケールでの微酸性次亜塩素酸水の適用可能性を検討するため、微酸性次亜塩素酸水製造装置と風量3m3/minの充填式洗浄塔を用いて脱臭システムを構築した。ガス除去率はメチルメルカプタンに対して80%、トリメチルアミンに対して90%であり、微酸性次亜塩素酸水の脱臭への適用可能性を確認した。

発表年月:2021.6