研究論文 No.378
オゾン酸化による硫化メチルの除去とヨウ素触媒の表面分析
発表先
11th International Conference on Reactive Plasmas (ICRP-11)
発表者
水野良典、村上栄造、清水一男(静岡大)、Jaroslav Kristof(静岡大)、Ahmad Guji Yahaya(静岡大)
内容
ヨウ素を触媒として硫化メチルのオゾン脱臭を試みた。オゾン源にキセノンエキシマランプを用い、触媒にヨウ素化合物を使用した。
無添着の活性炭、ヨウ素を添着した活性炭、ヨウ素と硫酸を添着した活性炭を試験し、ヨウ素と硫酸を添着した活性炭のみが触媒活性を示すことを確認した。硫化メチルに対して、2.5倍のオゾン量が最適であることを確認し、オゾンを導入することで、硫化メチルに対する活性炭の破過時間が10倍に向上した。pH測定とXPSの分析により、表面の酸度がヨウ素触媒の活性に影響することがわかった。
一連の実験により、エキシマランプとヨウ素と硫酸を添着した活性炭を用いたオゾン触媒酸化で硫化メチルを効率的に除去できることがわかった。