朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.379

次亜塩素酸水の空間噴霧による付着ウイルス・付着細菌の増殖抑制

発表先

2022年室内環境学会学術大会

発表者

村上栄造 、水野良典

内容

インテリア部材に付着しているウイルス・細菌の増殖を抑制するために次亜塩素酸水を相対湿度90%付近の湿潤空気として室内供給する燻蒸装置の利用を検討した。ウイルス(大腸菌ファージMS2)又は細菌(黄色ブドウ球菌)を付着させたシャーレを設置した25m3 密閉チャンバにおいて、燻蒸後の抑制効果を調査した。その結果、燻蒸60分後にシャーレ内付着ウイルス数及びシャーレ内付着細菌数はいずれも99.99%以上減少し、燻蒸装置の導入効果を確認した。また、燻蒸後の残留塩素対策として、活性炭吸着装置による室内空気の循環処理が有効であった。

発表年月:2022.12