研究論文 No.383
吹き出し風速と製造装置周辺の気流性状の関係性調査
発表先
空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会
発表者
井上克哉、田村穂
内容
医薬品製造施設のクリーンルームやアイソレータでは、発生した汚染物質をすみやかに排除するため、垂直一方向流方式が多く採用されている。各ガイドラインでは、これらの風速を0.45 m/s±20%と定めているが、科学的根拠は記載されていない。仮に、風速を0.45 m/sよりも下げることができれば、ファン動力・フィルタ交換回数の低減につながり、省エネ化や省資源化を図ることができる。
そこで本研究では、クリーンブース内に医薬品製造施設の製造装置の模型を設置し、風速規定よりも吹き出し風速を小さくした時の模型周辺の気流性状を評価した。次に、汚染物質の飛散範囲を評価するため、吹き出し風速と粒子飛散範囲の関係を調査した。