研究論文 No.413
円形排気フードにおける風速分布測定とその2次元数値計算
発表先
2023年度室内環境学会学術大会
発表者
水野良典、井上克哉、清水一男(静岡大)
内容
本研究では、円形フード周囲の 2 次元ポテンシャル流の数値解法を調査した。 ポテンシャル流れはラプラス方程式を満たしており、有限差分法(FDM)によって容易に解くことができる。 数値計算結果を風速測定および気流可視化実験と比較した。フード中心軸上の風速は数値計算によって予測でき、その精度は約10%であった。流線をシミュレーションした結果、開口部を中心に放射状に空気が吸い込まれていることがわかった。気流可視化実験の結果も同様の傾向を示した。以上の結果から、円形フード周囲の流れ分布が2次元ポテンシャル流れの数値計算によって予測できることが示された。