朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.466

人工光植物工場における最適肥培管理のためのリーフレタスの養分吸収特性解析

発表先

日本生物環境工学会

発表者

玉川大学 芹澤和樹
株式会社朝日工業社 主幹研究員 中島啓之
株式会社朝日工業社 井上克哉
玉川大学 福山太郎
玉川大学 大橋(兼子)敬子

内容

現在水耕栽培における培養液管理は、主に電気伝導率(EC)とpHセンサによって行われている。一方で、ECおよびpHセンサによる管理は、培養液の定期的な更新が必要であり、水や鉱物資源を多量に廃棄するため、環境・ビジネス両面で損失が大きく改善の余地がある。この原因の1つとして、植物におけるイオンごとの吸収速度が異なることによる、培養液のイオン濃度バランスの崩壊が挙げられる。この問題点を解決するには、培養液中のイオンごとに濃度制御を行う、単肥制御が考えられる。そこで、近赤外(NIR)スペクトルを用いた植物栽培培養液中に含まれる複数イオン濃度を同時かつ高速に計測する手法を検討している。
本研究では、植物のイオン吸収量に基づく最適な単肥制御を実現するため、培養液と植物体内蓄積の元素量について主成分分析を行い、植物の養分吸収特性の解析を行ったので、その結果を発表する。

発表年月:2025.9

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