朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.198

非結露型次世代空調システムに関する研究(その19)
デシカントロータの熱パージによる夏季の除湿性能

発表先

日本建築学会大会

発表者

趙旺煕(神奈川大)、岩本静男(神奈川大)、加藤信介(東大)、
小金井真(山口大)、河野仁志、他

内容

シリカゲルロータを用いたデシカント空調機のロータ処理側にパージ領域を設け、顕熱交換器を通過後の除湿された空気をヒートポンプ蒸発器により温度のみ冷却した空気を供給することにより、再生側で高温になったロータの顕熱を除去し、除湿効果を高めることを目指した新しいシステムを構築した。本システムについての処理風量、パージ風量、ロータ回転速度を変化させたときの、除湿性能およびCOPを比較した。パージ流路を設けることにより除湿能力が高められ、ロータ前後で10g/kg’以上の絶対湿度差が得られた。シリカゲルロータの最適回転数10~20rphと比較して高回転でも性能が維持できることから装置のコンパクト化への展開が可能であることが示唆された。

発表年月:2012.9