朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.23

TiO2/光触媒フィルタを用いるVOC及びアルデヒド類の除去特性

発表先

第23回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会

発表者

村上栄造、河野仁志
横浜国立大学:堀 雅宏、小野大介

内容

照射強度を強める、または光触媒ユニットを多段設置するとホルムアルデヒドに対する分解吸着性能が向上した。また、UV照射で除去率が向上した理由は、光触媒に付着していたホルムアルデヒドが分解除去されると同時に光触媒表面の超親水性によって易水溶性のホルムアルデヒドに対する吸着容量が増加したためと考えられる。二酸化炭素への転化率はホルムアルデヒド除去率の約13~24%であることから、除去性能は光触媒フィルタが吸着飽和するまでは吸着段階が律速であり吸着飽和後はホルムアルデヒドから二酸化炭素への分解段階が律速である。従って光触媒の性能評価では除去対象物質の分解性能も重要な因子である。

発表年月:2005.04