研究論文 No.287
飲食店厨房設備における脱臭に関する検討委員会の報告
発表先
におい・かおり環境学会誌
発表者
村上栄造
内容
東京消防庁は延焼防止の観点から厨房設備基準を改定し、「特定不燃材料以外の活性炭等をダクト内に設けないこと」を規定した。そこで、公益社団法人におい・かおり環境協会は、「飲食店厨房設備における脱臭に関する検討委員会」を発足し、延焼事故が生じない活性炭の利用方法を検討してきたので、委員を代表して機関誌に以下の結果を報告した。①活性炭脱臭装置は周囲に可燃物がなく、保守点検が容易に行える屋外に設置する②活性炭脱臭装置の外板は耐食性を有する鋼板(板厚1.5mm以上)とする、③活性炭脱臭装置と排気ダクトの接続部に排気ファン連動防火ダンパーを設置する(ファン運転時のみ開放)、④火炎伝送防止装置(防火ダンパー又は自動消火装置)が作動すると排気ファンを停止させる、などの対策を講じた上で、東京消防庁の確認を受ければ利用できる。