朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.49

TiO2/光触媒フィルタによるアルデヒド類の除去特性

発表先

におい・かおり環境協会「におい・かおり環境学会誌」

発表者

村上栄造、河野仁志
横浜国立大学 堀 雅宏、小野大介

内容

TiO2/光触媒をUVランプで挟み込んだ光触媒ユニットを用いて、分解除去性能を向上させることを試みた。内容積1m3の密閉容器で発生させた約100ppmのホルムアルデヒドを循環処理し分解除去特性を把握する実験をおこなった。その結果、ホルムアルデヒドはUV照射強度2.9mW/cm2以上あれば殆ど二酸化炭素に酸化された。照射強度を強める、光触媒フィルタの面風速を遅くする、または光触媒ユニットを多段設置すると分解吸着性能が向上した。また、光触媒ユニットの3段設置では、ホルムアルデヒド分解で生成したギ酸を下流側光触媒フィルタで効率よく捕集し、ギ酸の気相中への放出量を抑制する手段として光触媒ユニットを多段設置することが有効であった。

発表年月:2006.1