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論文詳細

研究論文 No.6

非一方向流式クリーンルームにおける扉開閉の動特性

発表先

2004年度日本建築学会大会(北海道)学術講演会

発表者

本田重夫、柏瀬芳昭、喜多義隆、磯野一智
国立医薬品食品衛生研究所:森川肇

内容

クリーンルームにおいて室間差圧の維持によりクロスコンタミネーションを防止するためには、室間の扉を全閉にした定常状態における室圧制御と扉を開放した時の気流方向の制御が行われる。しかし、非定常状態である扉開閉時の気流により引き起こされるクロスコンタミネーションについてはあまり考慮されていない。そこで本研究では、非一方向流式クリーンルームにおける扉開閉の動特性を気流可視化による定性的評価と3次元超音波風速計による定量的評価で明らかにした。内開き扉では開動作中に外開き扉では閉動作中に強い逆流が観測され、引き戸では開閉に伴う逆流はほとんど観測されなかった。逆流風速は引き戸<内開き扉<外開き扉の順に大きくなり、逆流風速に対する初期設定の室間差圧の影響はほとんどないことがわかった。

発表年月:2004.08