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コメ型経口ワクチン「MucoRice」の再委託研究を受託

2024年4月18日

 株式会社朝日工業社(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙須 康有)は、千葉大学から「MucoRice-CTB19Aの製造プロセス管理」を受託しました。本業務は、「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業」(国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA))の採択課題「コメ型経口ワクチン MucoRice-CTB_19Aの開発とヒトでの粘膜免疫誘導効果実証とそれを応用した呼吸器感染症に対する新規常温安定備蓄型経口ワクチンプラットフォームを目指す研究開発」(研究代表者:清野 宏 卓越教授)において、千葉大学から受託したものです。
 コメ型経口ワクチンMucoRice(以下、ムコライス)は、注射ではなく口から接種する新しいワクチンで、コレラやインフルエンザ等の様々な疾病の予防への展開が期待されています。また、ムコライスは常温保存が可能で、保存・流通に冷蔵施設が不要なため、これらの設備の調達が難しい発展途上国や電力の共有が不安定な災害時でも活躍が期待でき、安定に大量生産が可能になれば世界的規模の経口ワクチンとなる可能性を秘めています。当社は、長年の研究により培った植物工場における栽培ノウハウを活かし、ムコライスの安定生産を実現するべく、千葉大学と共同で研究しています。今回の連携により、新たなワクチンのプラットフォーム創出による、社会の健康増進への貢献を目指し、さらに研究開発を推進していきます。
【ムコライス イメージ図】

  • コメ型経口ワクチンについて
    イネ種子(コメ)は、コメ中にタンパク質を大量にため込む性質があります。ムコライスは、コメにタンパク質であるワクチン抗原を蓄積する遺伝子を組み込み開発されました。ムコライスを経口で飲むことでワクチンの効果が期待されています。コメの持つ常温保存性、経口安定性、生産拡大への適性などの特性を活用した新しいワクチンを目指しています。
  • これまでの開発経緯
    当社はこれまで遺伝子組換えイネの最適生育環境の研究を続けてきましたが、ムコライスの実験室レベルから実用化を考慮した設備・スケールへの拡大の際に、安定生産の課題が浮上しました。その後の研究で、省エネ型LEDを使用し、またそれに見合った空調環境を整えることによってその課題が克服されました。今回の研究開発は、安定生産を前提とした、実用化に向けた一歩となります。
  • 採択課題に関する基本情報
    ・対象
     コレラ、インフルエンザウイルス、RSウイルス
    ・モダリティ
     コメ型経口ワクチン
    ・用法・用量(予定)
     ワクチン粉末を水に懸濁して経口投与、2週間隔で4回投与
    ・現在の開発フェーズ
     非臨床
    ・第1相試験終了時期(予定)
     2027年3月
    ・開発企業(アカデミア)との連携
     千葉大学(再委託元)、朝日工業社、京都府立大学、愛媛大学、農業・食品産業技術総合研究機構
    【出典:AMED 先進的研究開発戦略センター(SCARDA)ワクチン・新規モビリティ研究開発事業HP「コメ型経口ワクチンMucoRice-CTB_19Aの開発とヒトでの粘膜免疫誘導効果実証とそれを応用した呼吸器感染症に対する新規常温安定備蓄型経口ワクチンプラットフォームを目指す研究開発」概要資料https://www.amed.go.jp/content/000125511.pdf

以上

本件に関するお問い合わせ先
株式会社朝日工業社 広報・IR室
担当:大澤、深瀬
TEL:03-6452-8181 E-mail:koho-t41@asahikogyosha.co.jp

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