研究論文 No.391
屋外排水貯留槽における電気ヒーターを併設した活性炭脱臭
発表先
空気調和・衛生工学会論文集
発表者
水野良典、村上栄造、清水一男(静岡大)、Abubakar Hamza Sadiq(静岡大)
内容
屋外設置する排水貯留槽から拡散する臭気は高湿度を伴うため、活性炭脱臭において、水蒸気吸着により運転に支障をきたす懸念がある。関東地方の事業所において屋外設置した高濃度有機系排水貯留槽の通気口から硫化水素を主成分とする臭気が拡散しており、通気口からダクト接続し、電気ヒーターを併設した活性炭脱臭装置により臭気を処理した事例を述べる。本研究では、電気ヒーターを利用した処理空気の加熱により活性炭への水蒸気吸着量を低減することで、運転異常の防止を試みた。臭気を5 ℃加熱したとき、処理前の硫化水素濃度10 ppmに対し、処理後の硫化水素濃度は0.7 ppm以下であり、必要とする脱臭性能を得ることを確認した。