研究論文 No.195
非結露型次世代空調システムに関する研究(その22)
実機実験によるデシカントロータの熱パージの効果検証
発表先
空気調和・衛生工学会学術講演会
発表者
趙旺煕(神奈川大)、岩本静男(神奈川大)、加藤信介(東大)、
小金井真(山口大)、河野仁志、他
内容
シリカゲルロータを用いたデシカント空調機のロータ処理側にパージ領域を設け、顕熱交換器を通過後の除湿された空気をヒートポンプ蒸発器により温度のみ冷却した空気を供給することにより、再生側で高温になったロータの顕熱を除去し、除湿・加湿効果を高めることを目指した新しいシステムを構築した。処理風量、パージ風量、ロータ回転速度を変化させたときの、除湿・加湿性能およびCOPを比較した。パージ流路を設けることにより除湿能力は高められたが、加湿性能の顕著な向上はみられずCOPはむしろ低下した。加湿についてはパージ領域のより低温冷却可能な機器構成とする必要性が明らかになったが、除湿性能からは装置のコンパクト化への展開が可能であることが示唆された。