研究論文 No.72
経済産業省の委託研究事業
人工環境下の培養液濃度および明期がイネの出穂後の生育に及ぼす影響
発表先
日本生物環境工学会 2007年創立記念大会(大阪)
発表者
本田重夫、磯野一智
内容
本研究では、イネの種子生産に影響を及ぼすと考えられる出穂後の環境条件に着目した。水耕栽培において、出穂後の培養液濃度を一時的に高くすることでイネの成長を促進させることができると考え、出穂後の培養液濃度がイネの生育に及ぼす影響を調査した。イネは限界日長が約13 hの短日植物である。ゆえに光合成量を増加させるために常に明期を限界日長より長くすると花成が抑制され、栽培期間が延長する。しかし、出穂後のみ限界日長より長い明期で栽培することで、花成を抑制させずに光合成量を増加させ、栽培期間を短縮できると考え、出穂後の明期がイネの生育に及ぼす影響を調査した。