朝日工業社SUSTAINABILITY

事例紹介01

事例紹介01

事例紹介① 最大脱臭効率97.5%を実現「香料加工工場における脱臭設備の導入」

三生医薬株式会社様は健康食品、医薬品の受託開発製造を行う企業であり、製造品目の多さからその工場では多種の香料を使用されています。この香料加工工場における近隣への臭気対策を実施したいとのご相談をいただき、脱臭設備の提案を行うことになりました。提案を行うに際しては、フィールド試験を行い、脱臭効率、イニシャル・ランニングコスト、メンテナンス性を総合的に評価して、最大限に満足いただける最適な脱臭設備を導入させていただきました。

最大脱臭効率97.5%を実現「香料加工工場における脱臭設備の導入」

①フィールド試験の内容

当該工場または脱臭装置メーカー工場において、以下の実験装置を用いた試験を行いました。

フィールド試験の内容

※スクラバーとは、排ガスを水または薬液に接触させて溶解・吸収した後、大気中に放出する装置です。

②フィールド試験の結果

試験を行った結果、蓄熱燃焼式排ガス処理装置を主体とする脱臭設備を計画することとなりました。

フィールド試験の結果

③脱臭設備の導入と脱炭素化を視野に入れた展開

蓄熱燃焼式排ガス処理装置(2塔式)を採用し、また排気筒の高さを15mにして排気の大気拡散効果を高め、工場近隣へのにおいの影響の低減を図るとともに、騒音対策として遮音壁を設置しました。
導入後は一部の系統で最大97.5%の脱臭効率を実現するなど、計画どおりの効果を発揮し、近隣の方々に対して見学会を行うなど、お客さまだけではなく近隣の方々からも非常に満足いただける結果になりました。
なお、次の展開としては、蓄熱燃焼式排ガス処理装置から生じる「排気熱」をデシカント空調機の再生エネルギーに有効活用できるようにお客さまとともに検討を進めるなど、脱臭に限らず、脱炭素などのさらなる付加価値向上を目指しています。

設置時の様子
設置時の様子
設置後の様子
設置後の様子